~悩み相談④~
友人との関係が
ぎくしゃくしています。
誤解や意見の食い違いが増え、
どう対処すればいいのか
分かりません。
友人との関係を改善するためには
どうすればいいでしょうか?
~考え方~
まず友人とは友達とも言い、
自分からみて一緒に行動しても
楽しい相手、嬉しい相手となります。
この楽しい相手、嬉しい相手とは
価値観が似ていて精神的にも
穏やかでいられる関係。
この関係が
ぎくしゃくしてくる理由。
相談内容でも述べられている様に
誤解や意見の食い違いが
増えてきた。
故にその関係性の改善。
まずはこの友人と、
どの様になりたいか。
そもそも友人は普通、
上記でも話しました様に
自分にとって
楽しめる存在でもあります。
しかしそれは
レベルと言いますか、
仮に点数制を用いるならば
今の友人は何点でしょうか。
仮に今は100点と思っていても
今後の人生の中で
さらに気が合う友人や、
その集団と出会えた時に、
その新しい友人こそ100点で、
改めて考えたら
これまでの友人は
70点くらいの評価だとします。
この際にどちらを
優先するでしょうか。
こういった事を
まず考えましょう。
何故なら
アナタが友人との関係性を
どの様にしていきたいか
真剣に考えるべき
段階だからです。
世の事実として
諸行無常という掟があり
ずっとこれまで通りの関係で!と
祈ったところで
変化は起きてしまいます。
友人とも仲が深くなり、
浅かった頃は表面的な会話で
盛り上がって楽しかったものの、
深い関係になれば、
それだけ価値観の照らし合わせや
それらの不一致に
違和感を覚えだします。
これ自体が本当は以前より
深い関係になったからこそ
お互いが見せ合い出した
本心の部分です。
しかし、
そこで意見の違いに耐えられずに
関係がぎくしゃくしだした。
本当にこの友人との仲を
これからも大切に
考えるのであれば、
“慈悲の精神”を培うことです。
友人の自分と違った
価値観に対し、
それは違う!
何故そんな考え方!?と
言い合いになったり
じゃあもう良いよと
そっけない態度で
接することは
友人に対して
弓矢で攻撃をする様なもの。
人間の世界において、
物質的な有難みは
一時的なものだけど、
言葉や思いやりの様に、
目に見えないものは
永遠と心に刻まれます。
同様に攻撃的な面に関しても、
言葉や思いやりのない行動は、
深く心に残るものです。
意見の違いや誤解も含め、
自己主張のみでは対人関係は
必ずトラブルになるでしょう。
生まれてからの経験で
その人間の価値観が作られます。
また同じ経験をしていても
性格によっても
捉え方は違います。
そんな価値観が違う者同士という
肝心な段階を飛び越えて、
ノリが合うなどの理由で
親交を深め
それらに違和感が出ると
関係性が壊れる。
このやり方では
上手くいくパターンは
ありません。
相手は自分と違う価値観を
持っている事を
受け入れることが必要です。
それがどうしても
受け入れられない場合は
友人と離れることを勧めます。
お互いにとって
相手は友人というよりも
召使いや奴隷に近い存在です。
自分の価値観を優先させろ!
それ以外は認めたくないとなれば
友人ではなくなります。
自分にとって楽しい存在が友人。
有難い存在が友人です。
それは相手からもまた同じ。
それなのに、
一方的なものを望むなら、
召使いや奴隷です。
慈悲の精神とは程遠いものです。
これを学ぶ為には
八正道を理解する事から
始めると良いでしょう。
正見(しょうけん)
正しい見解、
物事を正しく理解すること。
正思(しょうし)
正しい意図、
純粋な動機を持つこと。
正精進(しょうしょうじん)
正しい努力、
善行を続けること。
正念(しょうねん)
正しい気づき、現在の瞬間を
注意深く観察すること。
八正道の中でもこの4つが重要な
学びを与えます。
友人という存在を
正しく見つめ理解をし、
それを保つ為にも
“正しい”努力を行い
今この瞬間を観察すること。
そして慈悲の精神。
つまり友人として
楽しい相手かどうかを
優先して考えるのではなく
価値観の違いなどがあっても
相手が困った時には
心配で出来ることは
協力して助けたい。
こう思うか否か。
ここが友人を見定めるポイント。
相手を見て見定めるのではなく
自分の心に問いかけ
見定める。
*************
-上記文章-
仮に点数制を用いるならば
今の友人は何点でしょうか
仮に今は100点と思っていても
今後の人生の中で
さらに気が合う友人や、
その集団と出会えた時に、
その新しい友人こそ100点で、
改めて考えたら
これまでの友人は
70点くらいの評価だとします。
この際にどちらを
優先するでしょうか
*************
どちらを優先するか
優先とは何を?
そうです。
相手が困っている時に
新しい友人、古い友人
どちらに力を入れて助けますか?
もちろんどちらも
救えたら素晴らしい。
しかしそうもいかず
人生には選択を
しなくてはいけない
そんな瞬間があります。
どちらを優先しますか。
古い友人を選択しない人は
冷たい人だという
ワケではありません。
それよりも自分にとっての
存在を深く慈悲の精神を持って
考えたのちの答えなら
友人との関係性も
自然とその様に
なっていくでしょう。
無理矢理納得したり
我慢を続けるのが
友人関係を継続するのに
正しい選択にはなりません。
それならいっそう
新しい友人を選択するのも
運命の様なものです。
中学生が高校生になり
新しい友人が出来た。
小中学生の事に一緒に
遊んでいた友人よりも
高校で知り合った友人との
付き合いが大切になってきた。
裏切りでもなく
運命の様なものです。
重たく“絶対に”継続しなくては
ならないと思いこまず、
慈悲の精神で考えることです。
後悔しない
友人との付き合い方です。
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