~悩み相談⑤~
恋愛がうまくいかず、
パートナーとの関係に
悩んでいます。
誤解やすれ違いが多く、
どうすれば良い関係を
築けるのかが分かりません。
恋愛関係を改善するための
アドバイスをお願いします。
~考え方~
まずあなたは
そのパートナーを
どの様な基準で選びましたか
人間と人間の関係は
価値観や性格により
基本的に同じであることは
ありません。
その上でパートナー選びの
基準と
パートナーとは何かという
概念を
きちんと持ち合わせているか
これも大切なものになってきます。
この相談で素晴らしい部分が
存在します。
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誤解やすれ違いが多く、
どうすれば良い関係を
築けるのかが分かりません。
恋愛関係を改善するための
アドバイスをお願いします。
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この様にありますが、
誤解やすれ違いが多く
パートナーとの関係に
悩んでおられる。
そこでパートナーの間違いを
どうやって指摘するか
どうやって改めさせるか
これを問うわけではなく
あくまで関係改善の相談を
謳われている点です。
相手だけが悪くて
自分は常識的な考えであると
主張するケースが多いなかで
この相談の仕方自体が
自己成長の第一歩だと
感じています。
では、その関係の改善について
そもそもパートナー選びを
どの様にして行ったかを
思い出してください。
遊び感覚で見つけた恋人
それならば
誤解やすれ違いが多くなった
その時点で分かれても
良いのかと思います。
しかし結婚を前提として
ここまで歩んでこられた場合に
その誤解やすれ違いは
解消しなくてはいけません。
その為に行うべき
一番最初の段階は
あなた自身が
冷静になることです。
人間である以上
四苦八苦の教えを理解し
それを特別と思わず受け入れ
それらを手放す為に
何を取り入れれば良いか
それを考えます。
そしてその取り入れるべき
考え方は以下のものです。
〇諸行無常の理解〇
その内で
◇正見(しょうけん)◇
◇正思惟(しょうしゆい)◇
◇正語(しょうご)◇
◇正業(しょうごう)◇
◇正精進(しょうじょうじん)◇
◇正念(しょうねん)◇
◇布施(ふせ)◇
◇忍辱(にんにく)◇
◇精進(しょうじん)◇
◇慈(じ)◇
◇悲(ひ)◇
◇喜(き)◇
〇慈悲の精神〇
これらの理解を深める努力を
行うことでパートナーに
自分を分かって欲しいという
ある種の執着をいったん
手放しましょう。
また八正道を理解する上で
六波羅蜜を先に理解し
実践する様に心がけましょう。
パートナーが楽をしている
いきなり改善に及ぶのではなく
パートナーが楽できていると
いうことは自分が相手に対して
役に立てている
これを思うことが出来れば
慈悲の精神に繋がります。
しかし簡単には思えません。
『せこい』『なんであの人だけ』
こうした感情の支配されます。
そこで八正道を理解する事に
努めるのです。
そして諸行無常で今の困難も
永遠には続きません。
今が辛い時期であれば
次に訪れるのは楽しい時期だと
信じて下さい。
しかし諸行無常で
同じ時期が続かない
その法則を考えても
今より悪化する“種”を撒けば
変化していく流れの中で
次にくるのはさらなる苦に
なってしまいます。
例えば
些細な価値観の違いから
少しお互いが
すれ違ってしまいました
この初期の段階とは
種蒔きをして発芽した状態です。
刈り取るのは簡単でしょう。
慈悲の精神、
八正道の教えを理解し、
『ゴメンね』
この言葉で関係性を戻し、
2人で慈悲の精神をもって
話し合えばいい関係になれます。
しかし種蒔きの後に芽が出て
それに邪魔だなという感覚で
イライラしながらも放置し
さらに月日が流れると、
最初は小さな芽だったものが
大木の様に成長していた。
こうなると刈り取る
抜き取るのは
困難を極めます。
仮に別れる選択肢にしても
付き合ってすぐの様な段階なら
比較的簡単な作業です。
しかし結婚をして
子供も授かり
その上、生活苦まであれば
別れる為にも
家庭裁判所のお世話になったり
お互いに恨みが残ったり
別れるまでも
何か月も何年も掛かるほどに
大変な作業に変わってきます。
まさひ大木を根から引き抜くように。
そこに執着があれば別れても
こうして欲しい、
ああして欲しいと
望むことが増え、
相手が悪いから
別れたあとでも
これくらいの支援はするだろうと
常識を盾に期待を抱き
その期待が叶わなければ
その期待に執着し
相手への憎悪が増すばかり。
あなたはいったい何を目的で
パートナーを見つけたのか。
本来であれば
相手を幸せにするため
そして
それにより自分も幸福を
感じるため
結果的に自分自身の人生を
輝かせる為に
パートナーを見つけたに
違いありません。
しかし大木を根っこから引き抜く
大作業でイライラし
引き抜いた大木がお金に変わるか
期待をし、
それが叶わぬ時にさらに
期待と執着が憎悪を増幅させて
人生を輝かせるどころか
いわゆる
泥沼化に変化している状態です。
そんな自らの執着が生んだ
泥沼をさらに底無し沼へ
変化させる努力をする事は
あまりにも人生の無駄であり
意味の無いことであります。
旅行に行く際に
飛行機で依頼したドリンクが
間違ったものだった。
それに対して
乗務員に対して罵倒し、
許す精神を持っていなければ
警察沙汰になるかもしれません。
旅行で楽しむことを目的に
していたはずなのに
そこへの道のりで
自分の旅行という
大切な時間を潰してしまった。
これは正しいのか愚かなのか
誰もが理解するはずです。
図式が単純であるために。
しかし人間と人間の問題になれば
その図式が見えにくく
分かりにくいため
自分の中に湧き出た感情が
正しいと錯覚し
相手を問い詰め
自分の支配に
置こうとしてしまいます。
ですから八正道の
正しい見方、正しい考え
正しい言葉、正しい行い
正しい努力、正しい意識
これらを理解することを深め
慈悲の精神を学び、
冷静になった時点で
自分にとってのパートナーの
存在がいったい何であったのか。
ここを見分けて欲しいと思います。
介護の世界ですら
介護された側、する側があり
介護してもらった側は
感謝を述べ、
本人が感謝を述べれない状態なら
家族が代わりに感謝を述べ
介護している側も
役に立てているという
本来の喜びが芽生え
自己成長に繋がっていきます。
それが一緒に暮らすパートナーに
皆無である以上
一緒に大切な人生を歩む
必要はありません。
なるべく早くそういった人からは
離れてください。
そうでなければ
慈悲の精神で相手を見つめ
正しい教えの実践のもと
今より未来は良い方向に変わると
信じて頑張ってみてください。
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