般若心経を読経する理由
マインドフルネスと繋がる話になりますが、
人は常に無意識に何か考え事をして決断を迫られています。
今から出掛けるし・・・
どうしよう…
トイレに行っておこうかな。
トイレに入る瞬間、スリッパは右足から履くか左足から履くか。
用を足して紙を取る際にも、
適当にちぎっているいる様でも
『これくらいかな』と見ながら判断して決断します。
この様に毎秒とも言えるほど脳を使い、
決断をしながら生きています。
さらにトイレとペーパーの長さを調節しながらも、
『えー、あの荷物忘れてないな』
『買い物ではあれを忘れずに買おう』
2重にも3重にも考えと決断が巡っています。
こういう状態をマインド”レス”ネスと言い、
脳の疲労が蓄積していく要因となります。
脳を休めるには睡眠と瞑想しかないと言われており、
瞑想をする際に余計な事を考えずに”今”に集中することで、
脳が休まります。
今に集中とは、先ほどのトイレだと、
便座に座っている感触。
便座の温度、尻にかかる圧。
紙の手触り。
コロコロと伸ばす音。
水を流す音。
こういった一瞬の今を集中し、それを感じる事で雑念が消され脳が休まります。
これが瞑想の効果です。
しかし、そんな事をしようと思っても、
最初のうちはどうしても雑念が入り混じり、
集中することが出来ません。
そんな時にお経を読みながら行うと
お経を読むことに集中し、意外にも雑念は消えていきます。
曲の様に音楽があり、共感出来る歌詞がありという歌になれば、やはり雑念が湧き瞑想としては失敗となります。
自分自身が感情的になってしまった際も、
何秒か待てば少しずつ治まると言われますが、
そんな際にでもお経を唱えると落ち着きやすくなるものです。
※瞑想とは座禅を組んで目を閉じ行うモノと思われていますが”今”に集中している事で瞑想の効果は現れます。